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帰無仮説と対立仮説②

なぜ仮説を二つも立てるのか。「差がある」と言いたいのであれば対立仮説のみで良いのではないかと多くの方が考えます。しかしながら「差がある」というのはかなり面倒なのです。統計は厳密さを追究しますので、あらゆるケースに置いて「差がある」と証明されなければ「差がある」とは言えません。

しかしながら、「差がない」については「=」が否定されれば「差がないわけではない」。よって差があるといえます。

数学の証明問題で、「成り立つ」というときには全ての文字で数式が成り立たなければいけませんが、「成り立たない」というときには反例が一つあれば良いのと同じ考え方です。