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第5回公認心理師合格 T先生

2022年9月2日 合格体験記

第5回公認心理師試験に合格することができました。
Gルートが来年から廃止ということもあり、最初で最後の受験でした。

試験範囲の広さと初めて見る心理用語の数々に加え、臨床経験もない自分が本当に合格できるのか不安で一杯でした。
最初に過去問に目を通した時も、もちろん正解は分かりませんでしたが、
それが知らない用語の問題ばかりではなく、平易な日本語で書かれている選択肢ですら何が答えなのか分からず、まるで雲をつかむようでした。

ポルトクオーレで学んで一番良かったことは、勉強内容そのものよりも「点の取り方」です。
心理の問題(特に事例)では「解き方」を知らないとどの選択肢も正解のように見えてしまいます。
例えば「鬱で落ち込んでいる人を励ます」と聞けば、一般的な感覚だと心優しい良い行動のように思えます。
しかし試験的に「励ます」というワードは正解にならないと教わり、実際にどの過去問を見ても×でした。

また、教わった中で記憶に残っているのは「迷ったら△」という解き方です。
私はこれまで問題を解く時は選択肢に○×をつけていました。しかしそれだと怪しい選択肢に引っかかってしまいます。
喜田先生は全てに○×をつけるのではなく、迷った選択肢は「△」をつけて次に進むという方法を教えてくださいました。
それは試験当日に全ての選択肢に○×がつけられるほど受験生は完璧ではない、という受験生目線に立った現実的な解き方でした。
こうすることで明確な×との差別化ができ、消去法の精度が上がり、私の正答率も大幅に向上しました。

他にも「~な可能性がある」「~を検討する」のような含みを持たせた選択肢は○の確率が高いなど、
点に直結し、応用が利くテクニックを喜田先生は余すことなく教えてくださいました。

正直に言えば、試験当日は私の苦手な医療系の問題や知らない心理学理論が多く出題され、半ば絶望しかけていました。
過去問を何度も解いて勉強したのにこんなところが出題されるのか、と泣きたくなりました。
しかし、喜田先生の言葉を思い出し、「迷ったら△!」「迷ったら△!」と心の中で繰り返し、
「にも関わらず希望を持ち続ける」の精神で最後の最後まで諦めず解答しました。

蓋を開けてみれば結果は合格。
やや危ない点数でしたが、裏を返せば苦手分野が散々出たにも関わらず受かってしまったと言えます。
しかも第5回試験は合格基準点が下がり、合格率も48%と低水準だったようです。
恐らくポルトクオーレでなければ落ちていたでしょう。
本当に喜田先生には感謝してもしきれない思いです。ありがとうございます。

私にとってこの合格は心理のドアを開いただけに過ぎません。
これからもポルトクオーレでセミナーなどを通じて学びを深めていきたいと思います。