３群以上の場合は分散分析とお伝えし、多重比較などの話をすると、「ｔ検定を繰り返したら良いのではないですか？」というご質問をいただきます。
結論から申し上げますと、ダメです。
例えば３群でｔ検定を繰り返すと、５％水準で有意水準を設定していた場合、（１－0.05）×（1－0.05）×（１－0.05）となり、約0.86となってしまいます。
これは14％水準になってしまい、本来有意差が出ないデータでも有意差があると判断してしまいがちになります。すなわち第1種の誤りのリスクが増えるのです。
ですので、「ｔ検定を繰り返すと、第1種の誤りのリスクが増える」と覚えておきましょう！